2021年以来の大雪
2025年2月4日、大雪警報が発表される。
今年は雪が少なく暖冬だなぁ、なんならもう春のような日和が続いているなぁ、なんて思いながら過ごしていたところに急に50cmの積雪。
2021年1月の大雪以来だ。
そしてさらに積もり2月8日朝の時点で約80cmの積雪。
もう30年以上北陸に住んでいるわけだが、いまだに雪には慣れない。
一瞬にして白銀の世界になる、と言えば聞こえはいいかもしれないが、寒さはもちろん、家も車も埋まってしまい日常生活に大きな支障をきたすレベルなのだ。
程度にもよるが、除雪だけで30分~数時間かかることはざらだ。
融雪装置の有無
私は現在アパートに住んでいるが、融雪装置がついていないためとにかくひたすら積もる。
一軒家に住んでいる人も大抵そうだと思う。
なのでとにかく駐車場が雪でいっぱいになる。
いっぱいになった雪は自分たちで除雪するわけだが、まず雪の捨て場がない。少々程度なら日中のうちに融けたいして気にすることではないが、大雪となるとどんどん積もる。そして日中の暖かさで表面が融け、その水分が冷え再結晶となり次第にカチカチの固くて重い雪が出来上がる。それの繰り返し。数日晴れの日が続いたところで、その強固になった雪は全く融けない。
だが融雪装置のついているアパートに住んでいる友人の駐車場は全く積もっていない。初めて見たときはこんなに差があるのかと驚いた。
私も物件選びの段階で今のアパートともう一件迷ったアパートがあった。それは融雪装置のついている物件で場所や間取りも近いものだったのだが、【融雪つき】というだけで今住んでいるところより家賃が月5千円(年間6万円)高かったため、泣く泣く諦めたのだ。
一年の間で雪の降る期間なんて数ヶ月。その数ヶ月のために大きな出費は避けたかった。
でも大雪のたびに思う。その出費でこの除雪のための労力と時間がまるっとなくなるのなら、ケチらなくても良かったかな、と。
なので、この記事を読んでいる方の中にもし今後他県から北陸への移住を考えている方がいたら、融雪の有無はぜひ重視したほうが良いです。快適さが格段に違います。
ご近所さんとのやりとり
そんなわけでとにかく除雪が大変なのだが、それはつまり外で過ごす時間が増えるということになる。普段は出勤時など玄関を出たらすぐに車に乗り込み発進。帰宅時も同じく車から降りればすぐに玄関に向かう。なのでご近所さんと関わることは滅多にない。
でも雪となると除雪にかなりの時間を要するため、必然的にご近所さんと顔を合わせる機会が増える。挨拶から始まり、「今日(大雪だけど)仕事行きます?私は休んじゃいました!(笑)」なんて雑談をしたり。今まで一度も話したことなかったのに。お隣さんってこんなに話しやすくて綺麗なお姉さんだったんだなぁと今回初めて知った。
先日もこの雪じゃ駐車場に入ることもできないんだろうなぁ、なんて思いながら帰宅すると綺麗に除雪されていて、たまたまそこにいたお姉さんに「もしかしてあなたがやってくださったんですか?」と聞くと「私じゃないですよ。あの愛想のいい男性わかります?あの方がこの一帯やってくださってましたよ!」と言われ。
(そもそも「愛想のいい男性」で思いつくのは一人しかおらず、後日本人に確認をとるとやはりその方だったのだが、誰が見てもそういう印象なんだなとさらに好感度が増した。人相に優しさがにじみ出ている。そして行動も実際優しいという本物の良い人)
また別の日には夜の駐車場でスタックしてしまい焦っていると、たまたまそこにいた若い女性がすぐさま駆け寄りスコップ片手に救出を手伝ってくれた。
今まで全く話したことがなく、最近挨拶をするようにはなったものの正直無愛想な方だなぁなんて思っていたところだったので、一気に好印象になった。失礼な印象を勝手に抱いて申し訳ない。寒空の中笑顔で手伝ってくれるとても可愛らしくて優しい方だった。
もう本当に助け合い。
とてもありがたい。(助けてくださった方々には後日お菓子のお礼をしました)
大雪のたびにそうしてご近所さんと仲良くなる。
人のあたたかさを実感することができる。
そういった意味では、雪も悪いものではないのかもしれない。
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